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Author:enna
2013年6月ソルボンヌ大学美術史学部を卒業、10月にはパリで男の子を出産予定。

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Bibliothèque Sainte-Geneviève: Labrouste

Wed.19.05.2010 0 comments
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マドリードからパリへ遊びに来たスペイン人建築家の旦那さんのお友達と一緒に、
ラブルースト設計の図書館、サント・ジュヌヴィエーヴへ行ってきました。

ここは私がいま通っているソルボンヌの校舎のすぐ近くで、パンテオンの横。

以前行ったラブルーストのBibliotèque nationale de France, site Richelieuがすごく良かったので、
今回は念願の訪問でした。

中へ入るには、たとえ観光客であっても図書館の利用カードを作らなければ入れないので、
パスポートを持って登録する為の長い列に並びました。

おそらく30、40分くらい並んだけど、一緒にいたスペイン人のお友達が話が上手な人だったので、
退屈なはずの時間もあっと言う間に過ぎました。

カードは簡単な書類を書いて受付にあるカメラで写真を撮ってもらい、
すぐに発行してくれました。

建物は1843年に完成したそう。
中に入ると一階は広いエントランスになっていて、中央にある大きな階段を登って行くと、
上の写真の図書館部分にたどり着く構造になっていました。

図書館は完成してから現在まで、ずっと国立の図書館としてパリジャンたちに使われてきているそう。

二階の図書館部分に入ると、高い天井の下に並んだ大きな窓からふんだんに四方から光が注ぎ込んできて、
なんとも柔らかい光で部屋全体が満たされていました。
その光の中で真剣に勉強するフランスの若者たち。
柱には知性の女神が彫り込まれています。
彼女らに見守られて勉学に励めば、見も引き締まる気がします。

この空間が素晴らしいのに加え、ここが建てられてから100年以上経った今でも、
人々に大切に手入れされて使われている、という事を目の当たりにして、
なんだか感動してしまいました。

こんな素敵な場所が公共の場として、市民に使われている事実に、
久々にカルチャーショックを味わってしまいました。

この図書館の近くには、グランゼコールというフランスのエリート大学へ進学する為の日本で言えば予備校みたいな、高校を卒業してから入学する大学進学準備コースを開講している有名な高校があるのだけど、おそらくそこの学生たちもたくさん勉強しに来ているよう。
後は、近くにあるソルボンヌ大学の学生とか。
とにかく、10代から20代前半くらいの若いパリジャンたちが一生懸命勉強しにきてました。
目的は「本を借りにきた」というよりも「勉強しにきた」という感じ。

こんな空間で勉強できるなんて、フランス人っていいなぁ。
羨ましいなぁ・・。

なに、この感情は・・?

ひょっとして、嫉妬?!

久々に、というか、初めて、フランス人を本気で羨ましいと感じてしまいました。

あぁ、なんか感動しちゃったなぁ。

私事ですが、私は東京都港区で26年間育ってきて、大学に入学してからの最寄りの図書館は「みなと図書館」という場所でした。
ここはビデオやCDの貸し出しもしているので、良い面もあるのですが、何と言ってもしょっちゅうホームレスがいるので臭くて長時間いられない場所なのです。
みなと図書館は芝公園に隣接しているので、そこのホームレスたちがよく来るのです。
おかげで、図書館へ入った瞬間臭かったり、自習室でホームレスが寝てたり、新聞読んでたり、ビデオ見てたり。

ほんと、最悪。

私は特に神経質な人間ではないけど、普通の女子だったらホームレスが座ったであろう椅子とか、触ったであろう本に触れたくないもの。
だから、図書館に行ったとしても本を借りに行くだけ。
中でくつろげないから、借りた本を読むのは自宅か近くにある愛宕タワーのスタバ。

図書館にいるのはたいていおじさん、おばさんで、真剣に勉強する世代の10代や20代の若いひとたちはあんまりいない。

いったい、何の為の血税なんでしょうね。

もちろん、日本の図書館が全部みなと図書館みたいに酷い状況ではなくって、せんだいメディアテークみたいに素晴らしい場所もたくさんあるだろう(と願っている)けど、残念な地元の図書館を知っている港区民としては、このサント・ジュヌヴィエーヴのショックはなかり大きかったのです。

ここで大学受験準備をしている学生を見て、自分の高校三年の時を思い出すと、みなと図書館がそんな有様なので、通っていた渋谷の予備校の校舎、雑居ビルの7階の窓がない自習室でよく勉強してたなー、なんて思い返してみたり。
ひどい環境だったなぁ。
結局、そんな場所にも勉強するスペースを確保するためにもお金を払ってたんですよね。

今回は日本とフランスのパブリック・スペースの在り方の差について、考えさせられてしまいました。
日本は良い面もたくさんけど、この点はうまくいかないみたいですね。

私は、今までの悲しい図書館経験を補うべく、語学学校からも近いこのサント・ジュヌヴィエーヴに通ってフランス語の勉強に励みたいと思います。
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