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Author:enna
2013年6月ソルボンヌ大学美術史学部を卒業、10月にはパリで男の子を出産予定。

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ルイス・ブニュエル / Luis Bunuel

Wed.07.08.2013 0 comments
luis-bunuel-04.jpg



今週で妊娠期間の9ヶ月目に入り、ますます動くのが億劫になり、家でテレビを見る事が多くなりました。お腹が大きくなり、日課だった美術館へ行く事は大変になってしまったので、文化的な欲求は映画で満たしています。今の家はベッドの向かい側にテレビを置いていて、寝転がりながら見れるようになっているので、快適なテレビ環境は整っています。フランスのテレビは有料チャンネルでなくても面白い映画をたくさん放映していて、その多くのがヨーロッパ映画です。私は元々ヨーロッパ映画が好きなので、嬉しいセレクトです。因に邦画も結構好きですが、今は見る機会がほぼありません。

こちらのテレビでは映画の途中にCMがほとんど入らないのがすごく良いです。arteやFrance2などの主要チャンネルだと、一切入りません。他のチャンネルでも45分に一度くらい5分間くらいのCMが入るだけなので、日本のテレビで映画を見た時にCMが入りまくって鬱陶しい感じがないのがすごく良いです。


ルイス・ブニュエル

さて、先月の事ですが、arteでスペインの映画監督ルイス・ブニュエル(Luis Bunuel, 1900-1983)の特集をしていました。三週間連続で月曜日の夜に二本ずつ計六本の映画を放映するという企画で、一週目に二本見たら面白過ぎて大好きになり、六作品全て見ました。

ルイス・ブニュエルはシュール・レアリズムを代表する映画監督で、一番有名な作品はおそらく若い頃にサルバドール・ダリと一緒に作った1928年の映画「アンダルシアの犬」でしょう。私はこの作品を十年位に見て、先日も見る機会があったので改めて見ましたが、いつ見てもアバンギャルド過ぎて意味不明です。あれだけの世界観を表現できるのはすごいと思いますが、理解はできません。話はそれますが、この春に大学でシュールレアリズムのアーティストが1930年代にパリのフォーブルサントノレ通りで開いた展覧会についての講義を聞きましたが、ダリやブルトン、デュシャンらが風変わりな装飾を施したマネキンを並べる、というエキセントリックな展覧会で、これも本当に意味不明でした。

今まではルイス・ブニュエルの作品は「アンダルシアの犬」しか見た事がなく、ブニュエル=アバンギャルド過ぎて意味不明、と思って他の作品は自分から積極的に見ていませんでした。でも今回、このarteの特集が放映されるのを知り、気軽な気持ちで折角だから見てみよう、と思ったら予想外にどれもすっごい面白くてはまってしまいました!

ヨーロッパへ来てから時々映画館へは行っていましたが、DVDレンタルで好きな作品を借りたりしていないので、こんなにお気に入りの監督が見つかったのは久しぶりで嬉しいです。


経歴

ブニュエルの経歴はなかなか変わっています。まず、若い頃にはマドリードの美術学校でダリや詩人のガエル・ガルシア・ロルカとつるんでシュール・レアリズム映画を撮っていました。スペイン内乱が始まってからはアメリカ、その後はメキシコで長期間過ごし、たくさんの映画を製作しています。60年代以降はフランスでも映画製作を始め、カトリーヌ・ドヌーブなど大物女優を使った作品を多々作りました。


見た映画六本

今回arteでセレクトされていたのは60年代以降のフランスで制作された映画が中心でした。年代順に表記されています。星の数は私の超主観的な評価です。タイトルをクリックするとそれぞれの詳細感想ページへ行きます。

「ビリディアナ / Viridiana」1961年 ★★★★★

「小間使の日記 / Le Journal d'une femme de chambre」1963年 ★★★☆☆

「昼顔 / Belle de jour」1967年 ★★★★☆

「哀しみのトリスターナ / Tristana」1970年 ★★★★☆

「ブルジョワジーの秘かな愉しみ / Le Charme discret de la bourgeoisie」1972年 ★★☆☆☆

「欲望のあいまいな対象 / Cet obscur objet du desir」1977年 ★★★★★


ブニュエルの作品

この六本の作品を見て、ブニュエル作品に共通しているのはシュール・レアリズム的な世界とキリスト教批判とエロと社会風刺でしょうか。私の大好きなスペイン人映画監督ペドロ・アルモドバルとの共通点もかなり感じました。アルモドバルの強烈な世界観と強いメッセージ性は、ブニュエル映画から多くのインスピレーションを受けているように思えました。

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