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Author:enna
2013年6月ソルボンヌ大学美術史学部を卒業、10月にはパリで男の子を出産予定。

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Giotto e compagni, Louvre

Mon.08.07.2013 0 comments
Giotto-al-Louvre.gif

Giotto, Saint Francois d'Assise recevant les stigmates, predelle : Saint Francois prechant aux oiseaux, Louvre


ルーブルで開催されているジオット展を見に行ってきました。

妊娠してからなかなか美術館へ来れなくなってしまったけど、今季にパリで開催されてる展覧会の中でも、初期ルネッサンス好きとしてはこれだけは見逃せなかったので、頑張って見てきました!


パリは寒かった六月から一転し、7月に入ってから一気に夏らしくなり、いきなり30度くらいにまで気温が上がりました。

ルーブルまでは幸い最寄りのバス停から出ているバスを使って一本で行けるので、妊婦にはとても楽です。ピラミッドの入り口まで着くと、炎天下にツーリストの長蛇の列が。旦那さんとそれを横目にルーブルの会員証を見せてすんなりと入りました。


ジオットの展覧会が開かれてるsalle de la ChapelleはSully翼の1er stageにある50平米ほどの部屋で、ルーブルの企画展に当てられてるスペースではとても小さい部屋の一つです。

この展覧会もジオットとその周辺の画家の絵画30点前後を紹介する小規模なものでしたが、元々現存する作品が少なく、残っているものの多くが壁画のジオットーの作品をこれだけ一度に見られるのはなかなかない貴重な機会でした。


展示会場は冷房が効き過ぎていて、堪えられないほどでした。元々妊婦で体力がないので、飛ばして見なければならないと悟りました。


ジオットGiotto di Bondone (vers 1267-1337) は13世紀の終わりから14世紀の前半にかけて、主にアッシジ、ローマ、パドヴァなどのイタリアの都市で活躍した画家です。当時のゴシック全盛期のヨーロッパの中で、まだ技術は未熟であるものの遠近感のある構図や人物の自然な感情を描きました。彼の表現は革命的で、14世紀の前半の同時代の作品と比べると、その革新は歴然としています。

展覧会の約半分の作品はジオットのもので、他はその周辺の画家の絵画でした。パリやリオンなどのフランスとフィレンツェなどイタリアの美術館所蔵の作品がほとんどでしたが、中にはワシントンのナショナルギャラリーなどから借りてきている作品もありました。


s.jpg

Giotto, Saint Etienne, 1320-25, Florence, Museo Horne


今回、特に印象に残ったのはフィレンツェのホーン美術館所蔵の聖ステファノでした。ホーン美術館が最も大切にしている作品です。フィレンツェには二度行きましたが、如何せん見どころの多い街なので、小規模で交通の便の悪いホーン美術館は後回しになっていて、まだ行った事がなかったので、この作品を見るのも初めてでした。

元々は祭壇画の一部だったと考えられている作品で、ステファノの半身像が描かれています。図版などには時々載っている作品ですが、実際は保存状態が良く、特に絹織物の刺繍(brocart)が施された祭服ダルマチカ(dalmatique)の部分が綺麗でした。ステファノはアーモンド型の目を持った典型的なジオットの顔を持っています。

作品を一つ挟んでジャックマールアンドレ所蔵の聖ラウレンティウス(Saint Laurent)もありました。ステファノとほぼ同じ大きさで、同じ半身像のクローズアップなので構図がほとんど同じですが、こちらは痛みが激しく、ダルマチカの部分も擦れていました。ステファノと並べると可哀想な印象でした。


約半分の作品を見たところで、立ち続けていた事と冷房のせいでダウン。解説パネルを読む余裕さえなかったので、鑑賞時間は15分くらいだったけど、やはり妊婦で美術館は辛かったです。

展示室の外のベンチでしばらく休憩した後、後半を鑑賞。ジオットの後を継ぎ、ナポリで活躍していた画家の作品などがありました。ジオットの追随者の作品はあまり見たことがなかったので、ジオットの後継者の存在を知る良い機会になりました。14世紀イタリア絵画はジオットからその追随者、そしてシエナ、フィレンツェと繋がるという流れがよく見えました。ここら辺の美術史、もう少し知りたいです。


全体的に飛ばしてしか見れませんでしたが、これが妊婦には限界の鑑賞時間でした。無理矢理にでも見に来れて良かったです。

もう妊娠期間中は、夏の観光客に占拠されているルーブルには来ない事を誓いました。


DSCN3055.jpg


ルーブルにて。今週から日本の数え方で妊娠八ヶ月目に入り、かなりお腹出てきました。
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