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Author:enna
2013年6月ソルボンヌ大学美術史学部を卒業、10月にはパリで男の子を出産予定。

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Chiesa Santa Maria Presso di San Satiro

Sun.08.01.2012 0 comments
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Chiesa Santa Maria Presso di San Satiro / サンタ・マリア・プレッソ・サン・サーティロ教会

今回はイタリア・ルネサンスを代表する建築家ドナト・ブラマンテが設計したミラノのサンタ・マリア・プレッソ・サン・サーティロ教会について書きます。この教会はドゥオモにも近いVia Torinoというお店が建ち並び、たくさんの人で賑わっている通りを少し脇道に入った所にありました。その通りは若者で溢れかえていてマクドナルドなんかもあり、本当にこんな繁華街にブラマンテの建築があるのかしら、と思っていたら本当にありました。しかもスニーカーショップのチェーン店、Foot Lockerの後に隠れていました。500年以上前に造られた文化財と現代の都市生活がナチュラルに共存しています。イタリアのこういう感覚がすごく面白いです。さて、教会の名前の由来になっている聖サーティロは、前回のブログで書いた四世紀にミラノ司教だった聖アンボワーズの兄弟だそうです。教会の建立は1472年から1482年にかけて。ファサードを中心として建物の大部分はGiovanni Antonio Amadeoの設計、後陣だけブラマンテが担当したそうです。元々画家を志していたブラマンテは当時ミラノに到着したばかりで、この後陣の設計は建築家の仕事として最初期のものです。トロンプルイユ(騙し絵)が使われていことで有名ですが、どんなトロンプルイユが使われているのか知らなかったので、行ってみて見事に騙されました。







bra0.jpg


中に入りました。内部はよく見られるラテン十字プランのようです。







san-satiro-apse-trick-cc-antmoose.jpg


どんどん進んできました。これがブラマンテが担当した後陣です。

でも、あれ、なんか奥行きがおかしいような気がする...。







bra3.jpg


横から見ると。あっ!奥行きが全然ない!なんと、この後陣全体がトロンプルイユだったんです!







bra_20120106192151.jpg


プランを見ると、実際の後陣は80cmしかないのです。それをトロンプルイユによって最大10mの奥行きに見えるように設計しているとのこと。設計当初から後陣の後に大通りがあり、土地の制約が大きかった為にブラマンテが工夫を凝らしたそうです。初め教会に入った時には全く分からなかったです。本当、見事に騙されました。私だけでなく、五百年以上もこの教会を訪れた人々を驚かせ続けていると思うと感慨深いです。ブラマンテはミラノに来る前、画家を目指していた頃には遠近法を研究していたマンテーニャの元で学んでいたというから、絵画の遠近法を三次元の空間に応用して設計したみたのでしょうか。ブラマンテだけでなくイタリア・ルネッサンスの芸術家たちは絵画と建築、彫刻など多分野に渡って制作するのが普通でしたが、この後陣はブラマンテが絵を描いていたからこそ実現したのではないかと思いました。





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