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Author:enna
2013年6月ソルボンヌ大学美術史学部を卒業、10月にはパリで男の子を出産予定。

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Matisse, Cezanne, Picasso... L’aventure des Stein : Grand Palais

Wed.21.12.2011 0 comments
stein1.jpg


Pablo Picasso, Nu a la Serviette, 1907


グランパレで開催されている「マティス、セザンヌ、ピカソ... ステイン家の冒険」展を見て来ました。20世紀初頭にアメリカからパリへ移り住んできたユダヤ人のステイン家の美術コレクター、兄ミシェルとその妻サラ、弟のレオ、そして妹のガートルードの三兄弟とその家族のコレクションを紹介する展覧会でした。ステイン家は歴史上に名を残す有数のコレクターで、この展覧会に展示されていた作品も素晴らしい作品ばかりでした。蒐集していた作家はタイトルにあるように、マティス、セザンヌ、ピカソを初めとして、ルノワール、マネ、ドガ、ボナールなど、超ビッグネームばかり。私はステイン家の事は知っていましたが、彼らのコレクションがこれほど充実したものだとは思っていなかったので、期待以上に良い作品をたくさん見れました。サンフランシスコ近代美術館とNYメトロポリタン、グランパレの共同企画です。今年の夏にサンフランシスコ、パリの後はNYへ巡回します。





matisse1.jpg


Henri Matisse, Woman with a Hat, 1905. San Francisco Museum of Modern Art


ステイン一家の特に優れた点は、作品の良さを見極める非常に優れた眼があった事だと思いました。特にマティスやピカソの作品は、彼らが名を成す前から蒐集していて、例えば「フォービズム」の名が生まれた1905年のサロンドートンヌで出展されて大スキャンダルを巻き起こした事で知られるこの”Woman with a Hat”はLeo Steinによって購入されました。





Henri-Matisse-Blue-Nude.jpg


Henri Matisse, Blue Nude, 1907, The Baltimore Museum of Art, USA


1907年のSalon des Independantsに出展されたこのBlue Nudeもレオが購入した作品の一つ。当時は嘲笑されていたマティスのフォービズムの作品群を買うなんて、自分の見る眼に相当の自信がないと出来ないことです。一方、ピカソのコレクションも素晴らしく、青の時代の大型の油彩数枚とバラの時代の作品も何点か展示されていました。





sarah-and-michael-stein.jpg


Henri Matisse, Sarah Stein (1916) and Michael Stein (1916), San Francisco Museum of Modern Art


次男レオの後を追ってパリへ来た長男Michaelと妻Sarah Stein夫妻のマティスによる肖像画。(二枚の絵です。)彼らはマティスとの親交が深く、彼らの肖像画を含めてたくさんのマティスの作品を所有していました。





60 Matisse Japonaise


Henri Matisse, La Japonaise au Bord de l'eau, 1905, New York MoMA


サラが集めたマティスのコレクションではフォービズム初期の作品が多かったです。鮮やかな色の美しい作品が十数枚も並べられていて、素晴らしかった。こんな良い一連の作品はなかなか見られません。私はこの展覧会でこのコーナーが一番好きでした。





portrait dallan


Henri Matisse, Portrait aux cheveux bouclés, pull marin (Allan Stein), 1907


サラとミシェルの子ども、アラン・ステインの肖像。アランは他にもマティスに何枚かとピカソにもポートレイトを描いてもらっています。この絵のちょっと力の抜けた感じが気に入りました。





villa-stein-2.jpg


Le Corbusier, Villa Stein, 1927-1928, 17 rue du Professeur-Victor-Pauchet sur la commune de Vaucresson, France


Villa Stein(Villa a Garches)として知られる自邸をLe Corbusierに設計依頼したのもサラとミシェルの二人。パリ郊外にあるこの邸宅は、両大戦間のコルビジェのピュリズム時代を代表する作品として知られています。ステイン家の芸術を見る眼は建築の分野にも及んでいたようです。1935年、二次大戦が始まる前のファシズムの台頭を背景に、サラとミシェル夫妻はパリを発ち、アメリカへ帰ったそう。





GertrudeStein.jpg


Pablo Picasso, Portrait of Gertrude Stein, 1906, Metropolitan Museum of Art, New York.


展覧会の終わりの方は、詩人でもあった妹のガートルードのコレクションが紹介されていました。次男のレオと一緒にパリ六区のrue de Fleurusに住んでいたガートルードは、コレクションしていたピカソ、マティス、アポリネール、ローランサン、アンリ・ルソー等のアティストを自宅に招待して、度々サロンを開催していたそう。

特にピカソとは親交が深く、ピカソが”アヴィニョンの娘たち”を描いていた時期に一緒にいて、アヴィニョンのデッザンを何枚か購入。この展覧会にも何枚かが飾られていました。上の肖像画もピカソによるものです。ガートルードは他にはアンドレ・ドラン、ブラック、ホアン・グリスらのキュビズムの作品も蒐集していました。

以上、ざっと何点かの作品をピックアップして感想を書きましたが、これを見ただけでも優れたコレクションだった事が分かると事と思います。今の時期にパリへ滞在する機会がある方には是非お勧めしたい展覧会です。




Matisse, Cezanne, Picasso... L’aventure des Stein
Grand Palais
2012年1月9日迄
展覧会情報↓
http://www.rmn.fr/francais/les-musees-et-leurs-expositions/grand-palais-galeries-nationales-9/expositions/matisse-cezanne-picasso-l-aventure
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